田舎

娘と二人の旅 

娘と二人の旅(その1)
モモがお父さんと二人で旅をしたいと言い出した。一生に一度のチャンスだからと周りが言ってくれるのだからありがたい。
 「どこでもいいから決めておいて」と言い残し島根の高校に戻っていった娘はさておき、私の今一番行ってみたいところはどこだろう。
26年もこうやって職人として働いていると、なんだか根だかカビだかが生え始めている。やばい。それではまだ一度もいったことのない南インドにしよう。ホームページを見ているとムンバイ行きのチケットが馬鹿に安い。そこから南におりていくことにしよう。ネットでさっさとチケットを予約する。トランジットの予定の香港に着いてみると様子がおかしい。ムンバイはインド観測史上最高の雨量を記録する大洪水らしい。結局香港の空港にあるリーガルエアポートホテルに2泊泊まることになる。ま、インドでゴージャスな暮らしは期待できないので、バイキングでも楽しもう。コンビニでビールも簡単に買えたしね。

ムンバイ(現地の人はなぜか誰もムンバイとよばない。) (その2)
ボンベイの洪水はすさまじい。でも洪水の規模がすごいのか、ここのスラム街の規模がすごいのか、よくわかっていないのだが、川沿い、線路沿い、ハイウェイ沿いなど低い地形に延々と立ち並ぶスラム街の被害額など、マスコミに取り上げられることなど、まずない。
町の中心に向かうタクシーの中から、びしょびしょに濡れた布を乾しているスラムの光景がひたすら続いている。国際交流を考えているという娘に、見せたかったインドの最初の光景は、あまりにも生々しい。しかしスラムの人々の表情に暗さがあまり感じられない。
子どもたちは水たまりではね回り、大人たちのキャンプ生活は、どこかのんびりしていて、底力みたいなものを感じてしまう。実際、世界中のこのような立場におかれた人々の犠牲により、今の何とも危なっかしい文明は支えられているに違いない。

ボンベイ脱出 (その3)
空港からの脱出は、すさまじい。誰もが蜘蛛の糸をつかむがごとく、我先にと手を伸ばし、チェックインを求める。なんと哀れで長い一日。何とかかんとか飛行機に乗り込めばそこはまるで別世界。料金が、ここの地上の生活からは、まるで天上の額なのもうなずけるというもの。チェンナイに到着し、ようやく今回の南インドの旅が始まった。でも振り返れば、このボンベイこそが、私がもう一度、この目に焼き付けておきたかった、本当のインドなのかもしれない。

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